tadashiriの日記(仮)

つらそうにしている、人

東京プ(2012)

東京プレイボーイクラブ(2012年)を観ました。

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ハンパものたちが集まる「東京プレイボーイクラブ」この薄汚れた東京という街の中で、彼らの運命はいったいどこへ転がるのかーー(公式サイトより)(iPhoneだと延ばしが打てないので勘弁)


ということで、先に感想をTwitterに書いたのでそっちを置いておきます

https://twitter.com/tadashiri/status/653462791718727680


まぁ、正直言うと見えていた地雷だったというか、僕がまぁ褒めなさそうな内容であることは読めていたんですね。

でもこれは好き嫌い置いといて駄目な映画でした。まず、いわゆるこういう「負け犬が幸せになろうと頑張るんだけどことごとく間違えていく」みたいな内容って結構あるじゃないですか。この映画はですね、「負け犬以前に最低なので同情しづらい」「こいつ本当に幸せになる気ないだろ」って感じで、愛せないんですよね。負け犬だけど恋人にだけは優しいから、みたいなのあるにはあるんですが、限定的過ぎて性格がコロコロ変わっているように見えるというか。みんな幸せになりたいだけなのに!って熱く手に汗握れないんですよね。

例えば大森南朋演じる主人公が臼田あさ美演じるヒロインに対して優しさを発揮するまでが遅すぎるとか。しかも主人公のせいで危険な目に合うのにそれに対しては何も言わないんですよ。ここで一言「何かあったら合図して」的なことを言わせればかなりマシなのに。それでも駄目だけど。

あと主人公達をピンチに陥らせる事件の一つが、物語にとって都合が良過ぎるとか。ちょっとふざけた事件なんですけど、ふざけ方が陳腐過ぎる上にこの事件がないとお話が終わっちゃうぐらいの比重があるのは、ちょっと余りにも見苦しいんですよね。

 

あと、この映画ある種の様式にタダ乗りしている上に、セリフ回しとかカメラワークとかが古臭過ぎるので、ダサいんですよね。パッと見ちゃんとしているように見えるんですけど。

昭和風のBGMや懐メロでペーソス演出されても、内容がないのでただお話により乗れなくなるだけ(この映画でお話に対して観客をシニカルにさせる意味があまり感じられないので)だしこのBGMのセンスは本当に「どうしようもねえ」と思いました。


ただ、「大森南朋光石研の怒鳴り合い」と「骨とか折れてそうな馬乗りパンチ」だけでそれなりに心地良く観れる時もあるにはあって(いやこれはやっぱり演技に説得力あって多少楽しいんですよ)、大森南朋格好いい〜!ってよだれ垂らしながら観てたら楽しいんじゃないですかね。脚本も演出もまぁ悪いし駄目です。おすすめしません。どうしても憤懣やる方ない気持ちになりたければおすすめします。タダだし。


追記

あと三人組の風俗嬢みたいなのは良かったです、それっぽさと美人度の塩梅が良かった。