tadashiriの日記(仮)

つらそうにしている、人

キャビン(わりとのっけからネタバレある)

キャビンを観ました。面白かった。

 

ふんわりどんな話かっていうとバカな男女が小屋で死ぬタイプのB級スプラッタホラーをなんかこうアレした話です。なんかこうアレしたのなんかこうアレというのは、メタフィクション的なアレです。なのに僕はスプラッタホラーに疎い。あんまり観ていないし、なんなら殺人鬼ものは全く観た覚えがないぐらい。

この映画のネタバレを日頃いろんな人から受けてきていて、なんとなくどんな話かふんわりわかっていて(ラスト大オチを知らないぐらい)、そのついでに感想なども貰っていましたが(あとはトゥタヤの素人帯レビューとか)、おおむねみなさんハッハワロスワロスみたいな感じだったので、そのつもりで観たんですが、(キングスマンとかと比べると)僕は割と真面目に観ました。というかこれ、テーマはあんまり軽くないし、なんなら序盤は結構ヤな話だなーと思いながら観ていました(スプラッタホラー経験値が低い)が、そういう鑑賞態度でもかなり面白く観られた。むしろ笑いのハードルは上げすぎた。深夜の実家暮しがあんまり大声で笑うわけにもいきませんでしたが。

 

で、具体的な話をしていきます(ここからだよって言うのだるいので、もうネタバレあると思って読んでください)。全編を通していわゆる犠牲者の方々視点と、それを見て理不尽に死なせている管理者たちの視点が交互に進行していきます。これがあるので、いかにも怖い感じのシーンがだいたいギャグになっていたり、別のつらさがあったりします。

というのも、その管理者(刻命館とか勇者のくせになまいきだをイメージするとよい)も実はだいぶ重たい使命によってやらされているんだよということがだんだん分かってくるんですね。それで、犠牲者への申し訳なさをごまかしている描写とかもあってそれがいい感じだったりします。テキーラのくだりとかつらくてよかった。

わりとねむくなってきてしまいざっくりした話に戻ったりいっきにクライマックスの話に飛びます。とりあえず全体として展開そのものが面白いのはあるんですが、そのぶんクライマックスに集約させていく感じもつよいです。のでクライマックスはずっと面白かったですね。例えばあるキャラが死ぬシーンはめっちゃ前フリのあるギャグなんだけど同時に人の矜持を感じさせるものにもなっていたり。ラストがこのヤな話をぶち壊すような終わり方なのもよかった。「日本以外全部沈没」の線香花火やるシーン思い出しました。あとラグーン商会が燃えていた時のダッチのセリフも。

あっねむいんでおわります。