オールユーニードイズキル
観ました。良かったです。
説明すんのだるいのでざっくり言うと「ラスボス倒すまで過去に死に戻ってやり直す」っていう内容です。
で、上記の作戦が具体的に始まるまでの最初の数回のループはスタンダードに面白くて、セリフをハモってみたり、「あっおれループしてるんだ……」からのコミカルで地道なトライアンドエラーが楽しい。
で、思いっきりダイ(die)ジェスト的な展開になってくるとわりと微妙な編集がコメディにはむしろ合っていて(というかしょうもなさがわかっててあえてこすってるなという感じがする)まあこれはこれで、という感じだったりします。
そこから展開が段々シリアスになってくると、ループを実際に見せるのではなく「ループしたから、こういう言動や行動をとる」というのを見せてくれるようになり、ループを見せる手法が切り替わることによって興味を持続させるやり方になっているし、時間経過(ループの回数の増え方)をどんどん速くする手法としても効果的だなと思ったりしました。
このシリアスさの一つとして「ヒロインが死ぬのを何回も見せられる」というのがあるわけですが(そしてヒロインもそれを体験した過去があったりする)、主人公の苦しみはトムが上手えのもあってしっかり伝わってきて良いです。ただ、ヒロインが死ぬのを実際に何回も見せながら、重めな雰囲気の音楽を流すのは演出としてダサいというか、そこも中途半端にギャグに見えてしまうのが良くないなと感じました。
この作品には「怪我したらすぐ死ね」という作品内ルールがあり、それを守ることでループが保たれるというのがあるんですが、そのせいで咄嗟に死ぬ方法を考えなくちゃいけなくなり、「自ら溺死する」っていうめちゃくちゃ嫌なシーンがあるのも良かったですね、ただ描写としてはかなりヌルいと思いますが。っていうかこの映画トムが死ぬシーン全般がヌルめなんですよね、まぁこれはちょっと踏み込むとスプラッタ映画になってしまう気はしますが。
あとどうしても思っちゃうのがこれ「強制自殺マシーン」みたいなのを作った方が確実じゃないですか。まあいいや、いいけど。
クライマックスの助っ人展開とかも、「こいつら命投げ打つのもっと躊躇していいのでは?」という感じはしつつもかなりアツかったと思います。
ラストはラストでやっぱりややヌルすぎではと思わなくもないですが、まあ良かったじゃんと言える範疇と思います。
パワードスーツのディテールとかも(音声案内とか)序盤は演出に組み込まれていて萌えがあったり、あのスーツの音声案内で主人公が日本人なのがわかったり(その設定残す必要ないだろ!というギャグだと思います)するのも良かった。
で、全体へのダメ出しをしていくと、これ「全体の構成そのものが似たような展開が2回繰り返される作りになっている」のが、微妙にダルい。というのと、伏線とか布石とか言いつつ結局同じようなシーンを複数回見せられてる感がどうしても拭えない、というのがあります。2時間もないし決して長い映画ではないんですが、ループものであるが故に普通のアクションよりシーンが変わってるだけだろ感が受け入れづらいと思います。
あと、これは欠点ではないんですが、序盤のストーリーの「あっ、今プロットが処理されてる!」感は異常だと思いました。すんなりとは飲み込みづらい。ケレン味とも言えるけど。
こんな感じかなと思いますが僕以外全く読めないのではないかというぐらい今回もごちゃごちゃしてしまいました。丁寧に直すのは後日気が向いたら。
ハベ
もうツイッターのまとめというか、ツイッターに流してしまったものを雑に日記帳にしたら書くことがあることになるのではないかと思い、気が向いたらやっていこうという気持ちになりました。
ハーベスト塩レモン味うまいよねという話になったのですが、あれはなんか無限にいけてしまう感じがあると思います。というか8袋×4枚程度ならば食い尽くしてしまう。塩レモン味なので特に驚きや感動や異様に癖になる感じもないのですが。
で、結構久々にハーベスト食ったんですが、ハーベスト薄さがいいよなーと思い、っていうかなんとかサブレシリーズはごっついよなーとなり、ハーベストはすぐ無くなるけどなんとかサブレは災害用かってぐらい無くならないのが強みだよなーとか思ったりしました。なんとかサブレも嫌いではないですが昔気持ち悪くなるぐらい食ったのがあります。それでもなくならないのであれは物資だと思っています。ゾンビゲーに出せ。
最近ツイキャスをしていますが距離感の楽なグループ通話みたいなものだなーという感じがして、あまり自分でやりすぎると飽きます。のでみなさん各自やっていってください。はい。
マ圧
『マルドゥック・スクランブル/圧縮』を観ました。原作は五年以上前に一度通しで読んでいます。
まず、僕は興味が持続する方ではないというか、むしろ全く持続しない方なんですが、その割にこれは普通に観れてしまいました。ただ、ふだんあまり本を読まないので、「映画原作を先に読んでる」体験をほとんどしたことがないため、その新鮮さの力が多分にあるなあと思います。 とにかく、あっさりとしか描写されていないものも既に活字で読んでしまっているので、手に取るようにわかってしまうみたいなのがあり、自分の直感が信用できない感じでの視聴でした。
それでも多分復讐劇には物語的推進力があるなぁと思ったんですが、『圧縮』ではどちらかというと傷ついた少女の再生の物語的の比重が大きいよなと思っていて、復讐劇的にはあまり進展してる感じはしないんですね、で、この再生の物語に推進力がどれだけあるのかは判断が難しい感じがあります。僕は読んでるのもあってここは普通に楽しめたんだけど、あんまり映像的に鮮やかであるとかではない(ましてや劇場で観るには正直地味だと思う)ので、ここもあまり「アニメならでは」感がないよなぁと思います。それどころか活字ならではの心情描写やお洒落ルビ振りの旨味とアクが薄れている感じがあるなぁとさえ感じました。ここがネックだと思っていて、五年前の作品であるため仕方ないのかもしれませんが、あまりケレン味がないので「これは体験になりますか」という感じがするのが厳しいと思いました。でも原作もそこまで凝縮されたようなケレン味はなくて、なんかこうエログロサイバーパンク入門感があるので、普通に煮込んでもあんまりどぎつくならないのかもしれない。
っていうか寺田克也(自信なし)の文庫表紙のどぎつさが良いので、そこから比べると(特にボイルドは)普通になってしまったなーという感じがします。
あと、原作の力にしても「オーバーテクノロジーのオーバーさ描写の面白さ」に関してはアニメ化されたことでなんかすごい微妙になってしまった感じがします。例えばモニターに口紅で文字を書くシーンがあるんですが、そこで「塗った口紅が静電気でぱきぱき割れる」っていう主人公の持ってるオーバーテクノロジーを表現する描写があるんですが、そのシーンはあまり仔細に描かれていなかったりとか。ああいうオーバーテクノロジーって何が起きているかはやや文章として紛らわしい方が「ありえなさ」が増大されるのではないかなーとか思いました。なんかこう、原作でグッときたあり得な描写がサラッと流されてしまっているというか。
総評としては、原作の力で別に一定値面白かったんだけど、エログロつきSFとしての様式美や映像のケレンには欠け(かといってむしろ普通なものが映り込むことによるリアルの匂いもそんなになく)、わざわざこれを劇場で観ますかとマイケル・サンデルが言い出しそうな感じでした。あまりオススメしない。
※あんまりにもdisり過ぎなので補足すると、2011年の作品であるためタイムラグがあるため一番ありがちに見えてしまうのもあるのかもしれません。
あっそういえばこれひと月更新しないことでメールが来ると知りました。
モジャッとしたタイトルを考えるために更に脳をモジャモジャさせるのであった
もうひと月もブログを書いていないということなので、書きます。
最近は訳あって(補習とか)何かしら毎日表へ出るという生活になっています。ほんとうに何もすることがなくて寝ていたような頃よりは体の調子はいいです。昨日はわりとしこたま飲んだのですが、それにしては眠くないというか、飲むと眠りが浅くなるから目覚めはかえってよくなるというのはほんとうなんだろうな、というか。
こういうのを書いていると人の話したことをインタビューのように書くタイプの人はどういう記憶力をしているんだろうかと思います。昨日のことでも「出来事があった」より細かい記憶を持っていたことがあんまりない。でもよっぽど楽しかったこと以外は忘れてしまった方がよいような気もしますね。ブログを書きながらいうのもなんですが、自分というものがいずれすべて失われるであろうことも安らぎなのではないかな、と。
それはそうとバスが遅々として進まないので、朝ごはん食えるのか心配ではあります。
ア、鏑蕪
チェネツ
なんというか、頭が冴えてしまって寝られないのでブログを書きます。
最近ですね、紅茶とスコーンをいただき、いただいている間時間がゆるやかになる呪いをかけられたりしました。ああいうこじんまりとしてほろっとしたものを食べる機会も珍しく、また、茶とは本来高級なものなのだということを思い出すような感じでした。口に含んだ香りで、汗が引くような感じがし、美味しいというか楽しいというかで、よかった。
店がある街というのが、商品の値段は適正なのに何故かこう、経済という概念がどこかに吹き飛んでしまったような店が、生活のためのお店の外周に林立しているような街でした。生活の人々の中に、白髪が混じるようにサブカルの若者と悠々自適の年寄りが混じっているというような。ああいうところに住みたい。
「波よ聞いてくれ」の一巻をようやく読みましたが、結構話が右往左往していて、次を読まないとなんとも言えない感じがします。あと、やっぱり「主人公の才能を見出す」というシーンに対して目が肥えているというわけでもないんですが、異様に厳しく見てしまう自分がいました。
寝ます、おやすみなさい。
キロロロ
今月はですね、低気圧がつらくてですね、つらいなーつらいなーと言っておったら終わりかけていたという感じだったのですね。で、そのことをですね、多分ブログに記録していなかったような気がするので、書いておこうと思ってこれを書いています。
低気圧がつらい時に更に霧が出ていたということがあり、頭痛いし霧が出ているしで、全くこの世と思えなくてやばかったですね。数十メートル先のビルの輪郭がうすくなっていて、顔に包帯をぐるぐる巻きにしたナースがそろりそろりと歩み寄ってきても不思議でない感じがしました。
あと最近はフリードマン・フリーゼの「大家はつらいよ」をやったのが楽しかったですね。この大家は全くつらそうではなく、畜生だということが感じられました。よかったですね。