tadashiriの日記(仮)

つらそうにしている、人

 めいっぱい暇で、だいたいゲームをしていると過ぎる。活字はネットでしか読んでいない、紙の本はおおむね横書きじゃないし、『ヘイスタック・カルホーン』のトピックだけつまみ食いするのも難しい。

 昼夜が逆転し、夕方と深夜と早朝に食事をする生活。夕方から深夜は何かしら食べているかゲームをしている。気が引けて早朝まで起きていると腹が減って何かを食べる。

 ワープロ的なものに向き合うのが兎に角きらいで、紙のノートは気が楽だなと思う。どちらも中途半端にやるせいで、ほとんどは二度と読み返すことはない。この文章の頭200文字だけは唯一紙のノートに書いたものが基になっている。ただそれ以外はEvernoteと紙のノートに同じくらいの量無意味な思いつきがあって、あるという事実だけが死蔵されていく。死蔵されるために書かれた文章、文章を死蔵するために生まれた人。

 死蔵世界解釈SFの主人公であれば、繰り返される死蔵の運命から逃れるのが顛末だろうから、Evernoteのメモを掘り起こしてみる、そのうちいくつかが何かに使われて、主人公は死蔵の運命を回避するというのがこの後の流れである。いくつか掘り起こしてみたところ「映画『JOKER』について」「『あいちトリエンナーレ』について」「金がない」「クソ」などのトピックがあるが、中身を読むとどれもみな「大人しく死蔵しておいてくれ」と書かれている。いくつかのファイルを処分して、少なくとも死蔵だけは回避したということにする。はたと気付く、「大人しく死蔵しておいてくれ」これは画面に映っているが、出力されたテキストではない、「大人しく死蔵しておいてくれ」それは画面を覗き込んでいる俺の顔面に書いてある。そうだおれは死蔵人間だったのだ。